12年越しに叶った恋、奇跡の再会。

復縁方法

はるか昔、中学二年生の頃のことです。

冬の席替えで、隣の席になった男の子がいました。彼の名前はTくん。コワモテなルックスに、つんつん立てた髪、目付きは鋭く、サッカー部のゴールキーパーだけあり体も大きく・・正直、引っ込み思案だった私には近寄りがたい存在でした。

ところが、そんな彼は隣になったわたしを見て「よろしく」と手を差し出してきました。そう、握手です。

私はびっくりしてしまい、手を出すことができず・・彼は「ごめんごめん」と前を向き直しました。

私は心臓がバクバク、顔がぽわぽわと熱くなるのを感じました。

コワモテな彼の意外な一面に、まさにこの瞬間、恋愛感情が芽生えたんです。どうしよう、申し訳ないことしたな・・。

と、握手できなかったことを後悔していたら、数日後、彼は再び話しかけてくれたのです。確か、私が髪をバッサリ切ったときに「似合うじゃん」と、ひと言。

私は再び顔が熱くなりながらも、今度は必ず会話をしたいと決めていたので「ありがとう」とひと言振り絞りました。

その日はドキドキのあまり、午後の授業は隣の彼にすべての意識が奪われてしまいました。。

そして大きな進展が起きます。隣の席もいよいよ終わってしまう、二年生の終業式です。

このままクラスが離れたらどうしよう、と不安になっていたら、彼が小声で私に聞いてきました。「携帯あるんだよね、アドレス教えてくれる?」と。

この頃はみんな初めての携帯電話を持ち始めた頃で、メールがとても新鮮で楽しかった時代です。

私は心臓が飛び出る思いで、ノートの切れはしにアドレスを書いて渡しました。そして帰宅中、もっとかわいいメモ帳に書いて渡すんだった!!と後悔したのも覚えています。

その夜、彼からメールが来ました。もはや内容は覚えていませんが、まるで今で言うLINEみたいに、会話のようなやりとりを、どちらかが眠るまで毎晩毎晩、繰り返しました。まさに、恋愛真っ只中です。

そうしていくうちに、私たちは明らかに両想いになっていきました。

ところが、いざ学校で会うと、互いに意識するあまり何も話せないんです。当時は男子たちが幼稚(笑)だったので、私たちが恋愛をしているとの噂をどこかから嗅ぎ付けた途端、私や彼をヒューヒューと冷やかしました。
だからますます恥ずかしくて、目も合わせられなくなってしまって。。

漫画やCDの貸し借りも、ロッカー経由。おはようを言うのも精一杯。

一方で、メールは誰がどう見てもカップルのような会話でした。おはよう、おやすみ、試合かっこよかったよ、新しい髪形かわいいねetc…。

当時は、とあるインディーズバンドの恋愛ソングが流行っていました。彼氏が彼女を想う気持ちを歌ったものです。私が貸したのをきっかけに、二人ではまって聞いていました。

するとある日、そのラブソングの歌詞が送られてきました。まるで告白ともとれる歌詞に、舞い上がりと、本当はどういう意味なのかな?という不安に胸がギューッとなった記憶があります。

そんなメールだけのラブラブな関係を、なんと中学卒業まで続け・・私たちは別々の高校へ進みました。告白もできずに。お互い高校でそれぞれ恋人ができ、大学生になり、就職し、、中学時代のあの恋愛は、気づけば心の奥へしまわれていました。

そして、あっという間に26歳になりました。

私は仕事が辛く精神的にボロボロで、ふらふらになりながら毎日通勤していました。恋もしばらくしておらず、中学時代の輝きはどこへやら。

でもそんなとき、奇跡が起きたんです。

知人たちと花火大会に行くことになったのですが、私は待ち合わせ時間を間違えてしまい、さらに河川敷は動けないほどの人だらけで、結局みんなと合流できなかったんです・・。

花火が始まり、カップルや楽しそうなグループが盛り上がるなか、1人とぼとぼ半べそで歩いていました。せっかくの浴衣が虚しくて仕方ありません。人気のない裏道へ逃れ、もうお酒でも買って帰ろうと、悲しさのあまりヤケになっていました。

そのときです。

「・・あれ、もしかして・・」

と、わたしを呼ぶ声がしました。

顔をあげたら、そこには、なんと中学時代に恋していた、あのTくんが立っていたんです!時間が止まったように、お互い目を合わせたまま固まっていました。

「・・ひとり?」

と聞かれ、私は、時間の勘違いでみんなと合流できなかったことを話していたら、さっきまでの惨めさや寂しさ、そして十二年ぶりに会えた懐かしさとか嬉しさとか色々でてきて、なんだか泣けてしまいました。

「じゃあ、一緒に観よう?」

と彼は言い、その裏路地から、住宅の屋根でちょっと途切れた花火を観ました。

「そういえば中3の夏に、花火一緒に観たいねってメールで話したよな、結局受験勉強でそれどころじゃなかったけど」

彼はそう言って、懐かしそうな顔をしていました。

確かにそんな話もしたなぁ、と思いを馳せ、「すごいね、12年越しに叶うなんて」と私は言いました。

花火が終わった帰り、一緒にラムネを飲みながら、人混みではぐれないようにと、彼は私の手を引いて、家の近くまで送ってくれました。

その日から、今度はメールじゃなくLINEで、あの頃のようにまた他愛ない会話をしてから眠るようになりました。そして秋の始めごろ、やっぱり中学生のころに「一緒に行ってみたいね」とメールで話していたディズニーランドへ行き、夜、シンデレラ城の前で彼が立ち止まりました。

「12年前に言えなかったことを、言ってもいいかな」そう言って、彼は私に告白してくれました。一生忘れない光景です。

それから2年たった今、私たちは、あの頃周りを気にしてしまい素直に言えなかったことや出来なかったこと・・たくさん伝えあい、たくさん叶えています。運命に時効はないんだなぁ、、と、彼との再会を思い出す度に思うんです。

12年越しに、奇跡のように再会させてくれたことに感謝して、一緒に過ごす今を、未来を、ずっとずっと大切にしていきたいです。

これまでたくさん恋愛をしてきましたが、やはり彼との恋が最大の恋愛です。それまでの私は、焦りや寂しさのあまり出会い系コミュニティなども利用していたのですが、、結局良い出会いは全くなかったんです。

一方彼との恋愛は、偶然に偶然が重なって叶ったこと、自分だけの力では到底叶いませんでした。私が花火大会の集合時間を間違えていたことはもちろん、彼も、一緒に行くはずだった友人が風邪で急遽来れなくなり、たまたま1人で歩いていたそうです。まるで神様からのプレゼントのように感じるので、わたしにとって最大の恋愛です。

今、恋愛で苦しかったり出会いがなくて寂しくて仕方ない人にも、必ず運命の人はいると思います。復縁したい女性でも、復縁方法なんて調べたって意味はありません。本当に必要ならきっと神様が引き合わせてくれます。出会いたい!婚活しなきゃ!と焦ってガツガツして得る恋人より、何気ない日常や偶然のなかで出会う人の方が、運命の可能性は高いと思います。力まずにいれば、出会いは日常のなかに訪れると信じて欲しいです。

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